2011年08月04日
本「リアリズム絵画入門」
リアリズムというのは見たものを本物をそっくり描く写実絵画のことです。著者の野田弘志氏の作品はその写実という領域を超えた超リアリズムの世界です。
1作に数年かけて完成するかしないかという制作姿勢は、妥協を許さない徹底した「凝視」を極めています。 写実絵画の作品は数あれど、野田弘志氏の作品は哲学的な思想を含み、秀逸です。
この本を読み、それは氏がこの世に「ものが存在する」ことの神聖と崇高さに向き合い、命がけで取り組んでいるからだと思いました。
印象に残った一文「創作に生きるとは「死すべき人間の本質」を見渡すことができるような高みへ自分をもたらす努力をする。死を見つめる事は、生命への畏敬の念を心に燃やすことにほかなりません。」
1作に数年かけて完成するかしないかという制作姿勢は、妥協を許さない徹底した「凝視」を極めています。 写実絵画の作品は数あれど、野田弘志氏の作品は哲学的な思想を含み、秀逸です。
この本を読み、それは氏がこの世に「ものが存在する」ことの神聖と崇高さに向き合い、命がけで取り組んでいるからだと思いました。
印象に残った一文「創作に生きるとは「死すべき人間の本質」を見渡すことができるような高みへ自分をもたらす努力をする。死を見つめる事は、生命への畏敬の念を心に燃やすことにほかなりません。」
2011年08月02日
現実
アルピニストの野口健さんのブログが話題になっています。http://blog.m.livedoor.jp/fuji8776/index.cgi
福島の避難区域での現状が写真と共に書かれています。
置き去りにされた家畜の姿。想像を絶する地獄。こうなる前に何か良い方法があったのではと、今更ブツブツ言っても無力。人間は本当に罪深い生き物で、申し訳なくて、泣くしかできず。情けなくて落ち込みます。知る事で考える事で何か、変わるのでしょうか。 震災から、色々な事を感じては、結局、いつも頭の中は堂々巡り。
福島の避難区域での現状が写真と共に書かれています。
置き去りにされた家畜の姿。想像を絶する地獄。こうなる前に何か良い方法があったのではと、今更ブツブツ言っても無力。人間は本当に罪深い生き物で、申し訳なくて、泣くしかできず。情けなくて落ち込みます。知る事で考える事で何か、変わるのでしょうか。 震災から、色々な事を感じては、結局、いつも頭の中は堂々巡り。
2011年07月28日
昔の絵
上の写真の作品から二枚目の写真へ、少しは変化してるでしょうか…。何にも変わって無いように見えますが、、、一応、5時間かけての修復作業前と後なのです。8年前に描いたものですが、背景の下地に銀箔を使っていたので変色していました。それと、彩色の部分も卵黄テンペラで描いたので、カビによる変色も心配で、チェックしました。
当時はなかなか良いニスが分からなくて(マスチックニスとかを使用)毎回困っていました。現在はホルベイン社からテンペラ用ニスが発売されています。
銀箔は時間が経過して黒く変色していく感じが個人的には好きなのですが、購入した方にしてみたら、買った時と違くなるのは、あまり好ましくないみたいです(当然ですね)。
最近は代用に錫箔やアルミ箔を使ってみたりもします。
銀箔をわざとイオウなどで酸化させて黒くやいてみたりするのも面白いです。
当時はなかなか良いニスが分からなくて(マスチックニスとかを使用)毎回困っていました。現在はホルベイン社からテンペラ用ニスが発売されています。
銀箔は時間が経過して黒く変色していく感じが個人的には好きなのですが、購入した方にしてみたら、買った時と違くなるのは、あまり好ましくないみたいです(当然ですね)。
最近は代用に錫箔やアルミ箔を使ってみたりもします。
銀箔をわざとイオウなどで酸化させて黒くやいてみたりするのも面白いです。