タイトル暑中お見舞い

2011年07月24日

本「困ってる人」

たまたま手に取った本「困ってるひと」大野更紗著。号泣です。
一人の女子大生が、突然、難病にかかり、闘病生活をしていくという、ノンフィクション作品です。コミカルで、今どき女子の独り言のような文体なのですが、内容は壮絶な病気の苦しみとの戦いが書かれています。悲劇のヒロインぶる事無く、自分自身の気持ちや現在の日本の医療問題、保健、保証の事等、きちんと書いています。強く生きていく姿に涙。この著者さんに比べたら全然大した事は無いですが、私は二十代の頃、顔半分が激痛で青紫に腫れ上がる、丹毒という変な病気になりました。最初、病名が判明出来ず3ヶ月間、病院をたらい回しにされ。結局、酷くなってから大学病院に入院出来て、無事に完治しました。頼りない研修医の実験台になった事やそれでも弱者となった身の弱味や憤り、優しさへの感謝や哀しみや喜びや、他の入院患者さん達の事、病室の匂いや真っ白な天井、冷たい廊下…一気にワァっと思い出してしまいました。
こうしてる今も病気の人は苦しんでいて…。考えると胸が詰まります。
著者さんと知人とかって訳じゃありませんが、もし、よかったらどうぞ読んで下さい、買ってあげて下さい

kirinrin713kumiko at 21:38│無題 
タイトル暑中お見舞い