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2012年03月23日

背骨の話

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とある大学の先生が卒業生に宛てたメッセージを読んだ。美術とは違う分野の研究室。だけど、全てに通じる。

かなり大雑把に要約すると‥
「研究には正解、不正解はない。誰も答えを知らないから、研究になっている。自分の主張をとりあえず述べ、相手の反論が、どうかと考える。間違う事を恐怖に感じていては外の世界に問う事は出来ない。いつも自分の価値判断基準を外部に委ねていて、自分の内部には何もない。他人にどう思われても、自分が研究しそれを外に問うのが表現者で、それが表現者の存在意義だ。自信を持つには精神的な背骨を育てることだ」
と、その先生は叱咤激励をしている。

つい他人の目を気にしてしまう。変に思われたら‥はみ出したらいけないとか。評価をされないモノは存在価値が無いのでは‥と思ってしまう。こんなマイペースな私ですら感じるのだから、笑ってしまう。そんな事は、馬鹿らしいと分かっていても。

揺るぎない、精神的背骨をどうやって育てるかは、人それぞれ違うと思う。作品を作って発表する限り、責任は持たないといけないけど、駄目だと言われたり失笑されたり、どんな評価をされても、また立ち直り、自分の道を行く。満足ではなくて、自分が納得していれば、胸をはる。そういう、良い意味での図太さと勇気を持たないと、一歩前には進めないな‥と。
とうに学生じゃないくせに、いまだ身にしみた言葉。

kirinrin713kumiko at 22:58│イタ話 
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