展示会のご案内搬入して

2012年11月01日

展示会タイトルについて

今回、四人展が決まって、まず展示会のタイトルを考えることから始まりました。
私以外の三人は皆、初めましてという形でしたので、四人で会い、お昼ご飯をたべながら、いろいろと話し、イメージを固めていきました。
あえて、テーマを絞らず、各自の普段の作品を観て頂くということにしました。
参加者の早川陽子さんが、あの時に四人でポツリポツリと話した言葉や想いを、きちんとテキストとしてまとめてくれました。

以下文


野草のことば 
Words of Wildflowers


出品者の4人には、共通点があります。40歳を目前にしていること、女性であること、制作を続けているということ。そしてもちろん、共通していない部分もあります。人生のあらゆる面において、そして作品の方向性についても。今回、この場所で展覧会を行うことになるまで、出会う機会のない4人でした。それくらいバラバラの地点から、私達はここに辿り着きました。幸運な出会いと導きによって。


このギャラリーを初めて訪れたのは8月の猛暑日でした。エアコンが効き始めるよりも早く、暑さにやられた頭脳に飛び込んできたのは、鮮やかな緑色でした。ガラス越しに見えるのはただの、名前のわからない高木で、ただの線路脇の草で、おそらくネコジャラシやタンポポばかりでしょうが、原宿の街のどんな人工物よりも、深い輝きをもって心に沁みこんできました。それは、電車が通るたびに揺れるしなやかな草花と、日々に翻弄されながらもなんとか制作を続ける自身の姿を、重ねたのかもしれません。


線路沿いの草花も、秘境に息づく山野草も、なぜそんなところに…、と問いたくなるような場所で懸命に生きています。その姿を見つめれば見つめるほど、逆に野草から問われるのです。「なぜあなたはそこにいるの?」と。


制作は自身への問いであり、作品は問いかけるための言葉です。野草のささやきのような、微細な声かもしれませんが、この場を訪れてくれた人には、どうか届きますように。小さくてもここでしか咲けない花を届けられますように。

テキスト作成
早川陽子

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kirinrin713kumiko at 22:30│展示会の案内 
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