2013年03月

2013年03月24日

NY 5

今日は私にとっては最終日。他の人達はまだまだ旅は続くけど、仕事の関係で先に独りで帰るので、今日は私の希望に合わせてくれた。

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天気は良いけど寒い!体感温度はマイナス五度?防寒防寒!
バスに乗り、友人に教えてもらったイーストヴィレッジの顔料屋さんGUERRAに向かう。
調べた住所の辺りを歩くけど、全くそれらしいお店が無い。それどころか、小道のせいか歩いてる人もまばらで、白人ではない人種のちょっとヤサくれた感じ?の人ばかり。絶対夕方以降は歩かない方がベターな界隈?。寒いし見つからないので、表通りに出て、Wi-Fiのつながるスタバに入る。同行者が調べてくれたら、単に開店時間前だったからシャッターで分からなかっただけ。そして、無事に発見!やったー。

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小さいお店に手製のピグメントだらけ。色数はイタリアの画材屋さんより劣るけど、粒子も細かく上質そうで色も綺麗で、嬉しくて舞い踊る(^_^)

会計の時に「油絵で使うの?」とお店の方に聞かれ、「テンペラ画です!」と言ったら笑顔で「それじゃこれは最高に良いわよ」と言ってくれた。

お昼は老舗のベーグル屋さんへ。地元客?で店内は混雑。31アイスみたいに、ベーグルに挟む多種なクリームチーズがケースにズラ~と並ぶ、ベーグルもセサミやシナモンから種類が沢山。でも、何味か表示が無いので何だか全く分からない。とりあえず、見よう見真似で適当に頼んでみた。

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ボリュームがあって、ベーグルの生地がしっかりしていて美味しかった!
日本のチェーン店のベーグル屋さんとは味も食感も全然違う。

午後は自然史博物館へ。

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凄いよ、と噂は聴いていたけど、、。
ここは、本当に凄いの一言!
ずーっと口が開いたまま。
とにかく広い館内に、地球上のありとあらゆる物が、分野ごとに展示されているのだけど、その展示方法が博物館というより遊園地?か何かのアトラクションのよう。
剥製になった野生のあらゆる生き物が、額縁に入った絵のようにウィンドウケースに展示。なんの罪悪感も無い。あっけらかんとした潔いまでの、貪欲な探究心と征服欲。狩猟民族の血なんだな、きっと。

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正直、凝視出来なかった。それに、なんと無く怖くて足早になった。

でも、隕石や貴石や恐竜の骨の展示コーナーもある。興味のある人はたまらないと思う。

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先住民族、インディアンについての展示室もあった。
同じ人間なのに。
まるで珍しい生き物みたいに展示されているように見えた。

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それは気のせいかな。歴史としての資料だし。でも、まだ現存していますよね、インディアンの血をひいてる方々。
ディズニーランドでも思うけど、インディアンの人達を一種のキャラクター商品というか、特殊な人種として扱い過ぎではないかな。
同じ人間なのに。
何とも疑問には感じないのでしょうね。麻痺してる?麻痺しているのはどこの国でもある話し?
でも、そんな思いもかき消すほど、様々な事に圧倒される、この国にいると。

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kirinrin713kumiko at 23:55|PermalinkComments(0)無題 

2013年03月22日

NY 4

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そして、いよいよメトロポリタンミュージアムへ。
世界中の美術品を収蔵していて、その数300万点?!
よくまあ、こんなに、世界各地の宝を集められたものだなぁ、と感心してしまう。大英博物館やルーブル美術館に対抗しようとしたのかな?
アメリカの力を世に誇示したかったのだろうか。財力と力技で創り上げた美術館は、見ていると世界の中心はアメリカのような気になってくる。
でも、確かに自国の貴重な遺跡や美術品をぞんざいに扱って駄目にしてしまう国よりも、きちんと保存し研究、展示してくれているのだから、大変有難いこと。
そして、世界各地から元は自分の国にあった美術品を見に、人々はここにやってくる。NYにある幾つかの美術館は、無料または任意の料金で鑑賞できる曜日や時間帯があって、お金が無くても芸術に触れられる。
ニューヨーカーの女の子は子供の頃から学校の課外授業といっては美術館に来ていて、もう飽きた、と言っていた。
なんだか、凄いな。
私はいつも渇望しているのに。

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写真をひたすら撮ってひたすら歩きまわる。本当に足が痛くなりました。
館内にカフェがあって、お昼休憩。
サラダバーです。

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NYは野菜が美味しい、気がする。

ちなみに、近所にあったホールフーズマーケットというスーパーの野菜売場。

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アートだな~。美しい陳列!


話しを戻し、、。
夕方は、「伝説的な本屋さん」と呼ばれているStrand Book Storeへ。
場所はダウンタウン、創業は1927年で古いお店だけど、店舗はめちゃめちゃ広い!
その品揃えと安さには感動的!新書でも50%オフ、他の書籍もたいてい20割引以上。更に、店頭に並ぶ本棚に積まれた本はどれも1冊1ドルだったり。美術書関係の書棚にもズラ~と並んでいて、目が泳いでしまう。
アメリカ人作家さんの画集でも買おうかなぁとフラフラと見ていたら、一冊の本が目に飛び込んできた!
なんと、Fillippo lippiの巨大な画集。
これはイタリアでも見かけなかった~。中身をパラパラめくり、即決即買いした。う、嬉しい(T . T)
この本に出逢うために私は今回NYに来たのだな、と思うほど。
三キロはあるかも?抱えて持ち帰る。
こんな本屋さんが日本にもあったら良いのにな。

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(つづく)

kirinrin713kumiko at 21:58|PermalinkComments(0)無題 

NY 3

旅メモの、
続きを書いていきたいと思いますが、
実は先日、日本に無事に帰国しました。(上野駅で降りてビックリ!桜が!日本はすっかり春が来ていたのですね。)

ブログは結局、滞在中はなかなかUP出来なくて(⌒-⌒; )
だいたい帰宅するとヘロヘロで…。

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パタリ…。まさにこんな感じ。
勝手な印象など、メモ書きをまとめたザックリした内容ですがちょっとづつUPしたいと思います。

つづき。

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グッゲンハイム美術館では「GUTAI」と題した企画展。戦後日本の前衛アーティスト集団「具体美術協会」の作品で会場が埋め尽くされていた。

「誰もやってないことをやろう」という発想で、若手アーティストたちとGUTAIを作った吉原治良氏は、吉原製油の御曹司で社長も勤めた前衛アーティストだそう。

この美術館のカタツムリの中にいるみたいな造りが好き。15年前に初めてNYを訪れた時は、この螺旋状の展示の見せ方にとても衝撃をうけた覚えがあるなぁ。
そして、今ここで日本の美術を見れるなんて。
作品に向かってあーだこーだと会話をしながら鑑賞する外国の人々。
なんだか、日本人としてちょっと嬉しかった。

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次の日は、フリックコレクション美術館へ。

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鉄鋼で財を成した大富豪ヘンリー・フリックが自分で集めた美術品を、彼の死後、私邸そのまま美術館として解放したのが、フリック・コレクション。ルネッサンス期の美術品を中心に、ヨーロッパの芸術作品がひょいっと、飾ってある。館内の中庭はまさに富豪趣味!

乙女心をくすぐられ、伯爵令嬢の妄想ごっこ。でも邸宅の豪華さも唖然だけれど、
展示作品も素晴らしい!フェルメールの作品が二枚もある。写真が撮れないのが残念。
Piero della Francescaの作品のお部屋がある!
凄く良くて、釘付け。
顔が、素晴らしい。目も口も鼻も。
描かれた部屋の柱。影と光。静謐な空間。ふわっと、引き込まれる。

(つづく)

kirinrin713kumiko at 00:28|PermalinkComments(0)無題 

2013年03月20日

NY 2

つづき。

チェルシーのギャラリー街には平日の昼間だというのに、羨ましいくらいに人出がある。観光名所にもなっているのでしょうか。それだけ世界中に知られたギャラリー街もここだけですね。今はアメリカ経済が低迷して、大分ギャラリーも減ってきてはいるとはいえ、アートがビジネスとして成り立ち、大きなお金が動いているのは凄いと思う。天井高く広く白いスペースが特別な空間を強く感じさせ、日本の画廊とはかなり違う。

その後言わずと知れた、MOMAミュージアムへ。

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無料で鑑賞できる時だったので、館内は込み込み!あらゆる国の来場者で芋洗い状態。
教科書を見ているかのよう、印象派などの名画が並ぶ。企画展示では「1910年ー25年」と題した、カンディンスキーを中心にした展示。入口に相関図。いかに作家同士が影響しあい、連鎖反応のように作品が広がっていったかが良く分かる。

館内は撮影オッケーなので、欲張ってあちこち撮りまくってしまった。

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次の日はグランドセントラル駅から電車で1時間ほど、「ディアビーコン」へ向かう。

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曇りのち雪、寒い!車窓からの眺めが美しかった。

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グランド・セントラル駅からマッハッタンの北へ列車で80分ほど行った広大な土地にアンディ・ウォーホール、河原温、リチャードセラ、アグネス・マーティンなどなどのアーティストの作品を展示する世界最大級の現代美術館がディア・ビーコン美術館。建物は1929年に建てられたナビスコの元工場。
ここも、なかなか賑わっていた。
日本だと郊外の現代美術館なんかは平日は人けが殆ど無~い、っていうのが普通だけど、やっぱり、NYの人達の
美術に対しての関心の深さが伺える。
大人のグループや家族連れまでいろいろな年代の人達がゆっくりと鑑賞していた。

仕切られて部屋のようになっていて、兎に角だだっ広いスペース。作家冥利につきるのでは?
窓から入る太陽の光も計算されたかのような展示で、空気すら作品の一部になっていた。
それぞれの作家の材料も技法もコンセプトも違うけど、どれも繊細なのに、ゆったりとした大らかさというか寛大さがあって、普遍的な美を感じた。また、行ってみたい美術館。

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その後、雪の降る中、グッゲンハイム美術館へ。

(つづく)

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kirinrin713kumiko at 17:34|PermalinkComments(0)無題 

2013年03月18日

NY 1

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いま、アメリカのNYに来ています。飛行機代だけで良いから!という甘い言葉に乗っかって、美術館とギャラリーをひたすら巡る研修旅行に参加しています。それが突如、仕事も絡みまして、出発前は少々狼狽してしまいました。とにかく慌ただしい旅になっています。
仕事の関係でNYになんて言ったら、カッコ良いイメージですが、なんせ、英語が全然出来ないし、天然ボケだし、、大丈夫か?自分。
同行者に助けられながら、とにかく無事に帰国する日迄。
何かの参考になれば…と思い、少しこちらにもメモ書きを残しつつ。

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滞在先はホテルではなくて、企画者知人のチェルシーにあるアパートで、その方はもう三十年以上もNYに住んでいるそう。
若い頃に日本を飛び出して、単身NYに来て、今は映画関係のお仕事をしているらしい。凄いなあ。

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NYの街は正に映画やミュージカルのセット?歩いている人はエキストラ?素敵だ~、枯れた冬木と煤けたレンガの建物は絵になります。昔見た映画やセサミストリートのまま。ちょっと興奮。
コーヒーショップも洋服やさんも、あるお店は東京と変わらないのに、何故こんなに素敵にみえるのかな。本店の貫禄でしょうかね。
こうしてNYを歩くと日本はいかにアメリカを追いかけているかと分かります。常に真似をし、取り入れながら。でも、グレー色の冷たいビルディングとネオンや看板だらけの雑多な街並みはある意味東京独特で、他国の人から見たら面白いのかな。
NYはエリアごとに雰囲気がガラリと変わり、カラーがある。
人種のるつぼとは良く言うけど、本当に様々な人達が上手く?共存している。仲良くなのかは分からないけれど。貧富の差も文化の違いも、NYの空の下ではなんのその。
自分をしっかり持っていないと流される、というよりは、ここに永く住んでいたらきっと自然と自分に向き合うのかも。自分という人間を作らずには生きていけないのかも。

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まず、初日はチェルシーのギャラリー街へ。東京の銀座とは違って、通りに一軒づつ並んでいて、見てまわるにはとても見やすい。
印象に残ったのはDANZIGER GALLERY
でのバスキア展。警備員がいるくらいの規模。天井高く広~いギャラリーに、バスキアの大作が何点も展示。
もしやシャーマンなのでは?と感じてしまうくらい、何か啓示を受けて作ったような強い波動の作品。オープニングでも無いのに、ギャラリーには人がいっぱい溢れていた。

(つづく)

kirinrin713kumiko at 11:34|PermalinkComments(0)無題