2013年06月

2013年06月07日

Firenze20

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そろそろ、放蕩娘の放浪?も終わりを告げる頃となりました。
勝手気ままなイタリア数日間、お付き合い頂き、読んで下さった方、ありがとうございます!


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帰国の準備をしていると、分かるのか、Ottoがジャマしにやってきました。
本当に頭の良いワンコさんでした。

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少しは何か掴めたのでしょうか?自問自答を繰り返し、全く不完全燃焼な気もします。

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スケッチは、もう少し時間が欲しいですね。きっと絵を描く人ならば皆そう感じますよね。いくら時間があっても足りない。満足する事が無いから、ずっと追い求めるのかもしれませんね。
まだまだで、遠い。
少し分かりそうになると、また結局、モヤモヤ霧の中。


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ボンヤリしているので、自転車の怪しいお兄さんにカバン取られそうになったり、後ろでなんと無く気配を感じて、見てみたらリュックのチャックが開けられてたり(財布は無事)とか、夜中に急に吐き気と腹痛に襲われたりとか、不安な時もありましたが、なんとか無事に帰国できそうです。

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嫌だなぁと思うような出来事も、その数分後にはまた、良い事が起きたり、上がったり下がったり。
それがイタリアなのかもしれません。

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いろいろと想うところはありますが、今はまだ上手くまとめられなくて、めちゃくちゃな文章でゴメンなさい。

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どんなに忘れないようにしていても、想い出や記憶は薄らぎ。ましてや生きている物は必ず生命が無くなる。でも「物」は無くならない。時を重ね、この世に残ることの凄さ、そこに存在することの尊さ。
改めてイタリアの芸術に触れ、作品がこの世に存在していくことの奇跡、意味の深さに驚きます。
そして、作品や古い街はいつも時代を飛び越え、訪れた人に語りかけます。

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そう考えると、少なからず、絵というモノを創る機会に偶々恵まれて、制作出来ることにとても感謝と責任を感じ、そしてちゃんと頑張らないと駄目だなぁと思います。


朝7時過ぎ発の飛行機は満員。

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荷物だけは一人前で、気持ちはまだフィレンツェに残ったまま。

とは言え、いつ迄も好き勝手は出来ません。また、明日から日本でがんばります。

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Arrivederci!!
いつの日か、、また。

kirinrin713kumiko at 06:44|PermalinkComments(0)イタ話 

2013年06月06日

Firenze19

朝、目が覚めると外は曇り空。
今日は何処でスケッチしようかと、天候に悩みながらひとまず駅へ。
丁度、9時10分発のLuccaへ行く電車がある。チケットを買い、飛び乗る。

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Luccaにはやはり何回か行っているので、ガイドブックも無いけど、遠い記憶を頼りに彷徨うことに。
今回の旅は以前の留学時に余ったユーロを握りしめて来たので、予算は限られていて、、。
とりあえず、帰りの空港までのタクシー代だけ残しておけば、なんとかなるでしょう。
そんな訳でLuccaでも、入場料がかかる場所には行けませんでした。(^_^;)ランチもパス。
Lucca駅まで1時間半。

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旧市街を城壁が囲み、その周辺は緑道となっている。

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道なりにゆくと、
Cattedrale di S.Martinoの裏側にでます。

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町の守護聖人、マルティーノを祀る聖堂で、11~13世紀にかけてロマネスク様式で建てられました。創りが繊細!

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堂内は割りとあっさりしてますが広々としています。

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Luccaと言えばこのPiazzaを最初に思い出します。ナポレオン広場。
初めて来た時に、おとぎ話の中みたいで嬉しくなりました。

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Luccaはゆったりした時間が流れているように感じます。イタリアを代表する作曲家、プッチーニの生まれた町だからでしょうか?人も皆穏やかで上品、なんて気のせい?
道を横断したい時も車がすぐに止まってくれます。慌ただしいフィレンツェとは違いますね。
城壁内はそんなに広くないので、地図が無くても、だいたい迷う事なく周れました。本当に可愛い街です。

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ピサ、ルッカ様式と呼ばれるロマネスク様式のファザードを持つ、S.Michele in Foroも素晴らしいです。細かい浮き彫りや彫刻が素敵です。

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少し歩いていくと、S.Frediano教会があります。12世紀に建てられ、上部をモザイクで飾り、光に照らされて、とても印象的です。内部には、素晴らしい浮き彫りの聖水泉があります。

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ローマ時代の円形闘技場跡を取り込んで造られたメルカート広場もいつも賑やかで、楽しげです。

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以前は、イタリアだったらLuccaかRavennaに住みたいなぁ~なんて思いました。Firenzeは、、、好きだけど住むのは、ちょっと私には厳しいかな。まあ、何処もイタリアに住むのは大変だと思います。なんでもそうですが、外から見るのと、実際とでは何かと違いますよね。

kirinrin713kumiko at 17:50|PermalinkComments(0)イタ話 

2013年06月05日

Firenze18

Firenzeらしい写真と記事が全然無いことに気付きました、すみません(´・_・`)

また言い訳みたいですが、、二年半前の留学日記にフィレンツェやイタリアの訪れた街のことや美術館のこと、色々書いてありまして、今回は重複もしちゃいそうなので、ちょっとだけのご紹介にします。

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MercatoNuovoにあるブロンズの猪。鼻を触ると、、なんだったかな?また来れるのだったかな?すみません、忘れました。

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Palazzo Vecchio前ははいつも沢山の人。

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Signoria広場のネプチューンの噴水。
結婚式もやっていました。

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ウフィツィ美術館の横を抜け、

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Giotto氏やDonatello氏に挨拶をし、

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アルノ川へ。有名なPonteVecchio、この川沿いに留学時に短期間、住んでいました。テラスからの眺めは最高でしたが、ザンネンながら私の部屋は道路側でした。

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橋の上には貴金属店が並びます。

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橋を渡って少し行くと、私の好きな教会。S.Felicita教会。

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ここには、盛期ルネサンス後の16世紀~17世紀のマニエリスムの代表的作家、Pontormo(1494~1556年)の油彩とフレスコ画があるのです。

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柵越しで撮ったので画面が曲がっていて、すみませんf^_^;)
画面の色彩が鮮やかで、人物の表情がとてもメランコリック。

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Pontormoのフレスコ画はSs.Annuziataの柱廊玄関にもあります。この教会はフィレンツェの町の人が礼拝に来る教会なので、日曜のミサはとても厳粛です。

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教会内部も素晴らしいです。

Pontormo繋がりでもう一ヶ所、どうしてもスケッチしたい場所があり、再訪しました。37番のバスで20分位?のCerutosa del Galluzzo(修道院)。

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ここには、Pontormoのフレスコ画が残っていますが、まるで抽象画のような画面でした。
Pontormoは少し変わった人格の持主だったようです。人嫌いで有名で、フィレンツェでペストが流行った時にこの修道院に逃げ籠っていたそうです。
「ポントルモの日記」という本も出版されていますが、内容が可笑しいのです。食べた物や自分の健康のことや仕事の段取りのことがほそぼそと書いてあって、なんの事件も花も無い日記なのですが、それが返って親近感です。
優美で劇的な作品が、淡々と仕事をしたなかで生まれ、後世に残る傑作となったのだなあと、感じます。

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kirinrin713kumiko at 15:19|PermalinkComments(0)イタ話 

Firenze17

Sienaには何度か訪れていますが、実はあんまり詳しくなくて、何度来ても迷います。

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前回の記事が雨降りでイマイチだったのでSienaの街をスケッチしたいと思い、再訪。


SITAのバス停から中心に入る前にMatteotti広場から右に行くと、S.Domenico教会があります。

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この教会には守護聖人の聖カテリーナの頭部が聖遺物として納められていて、世界中から信者の人々が拝みに訪れています。そこにあるSodmaによるフレスコ画も素晴らしいです。

眺めも良いので私は好きです。

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そこから、駐車場のほうに向かって歩くと、またSienaの街が一望できる所があります。記念撮影をしてる人が沢山。

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もう一ヶ所、眺めの良い教会がS.M.dei Servi教会。Campo広場から脇道をまーっすぐ歩いていくと、糸杉のある教会が見えてきます。

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でも、どうやら修復中でした。
ここからの眺めも良いです。

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と、ここ迄は晴れていたので、スケッチしていたのですが、なんと、またもやポツポツと雨。
あっと言う間に雷と雨嵐。
ひゃーっと早歩きで駆け込んだのは、S.Bernardino祈祷堂。
S.Francesco教会の右側に建ち、3ユーロのチケット代はかかりますが美術館になっています。
フレスコ画の部屋。
Sodomaのフレスコ画。

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Beccafumiのフレスコ画。

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Pacchiaのフレスコ画

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Lippo di vanniの聖歌集

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Matteo di Giovanni1430~1495

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Naddo Ceccarelli1347~1356

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外からは雷鳴と雨音。おかげで雨宿りがてらジックリ鑑賞できました。

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Segn di Bonaventura1298~1331

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Sano di Pietro1405~1481

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Girolamo di Benvenuto1470~1524

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そんなに有名な作家のものは無いですが、写真もフラッシュ無しならば撮れますし、休む椅子もあり、トイレもあり、なかなか良い所でした。
結局、雨は強くなるばかりで帰りのPrumanの時間になり、急いでバス停へ。またもや、雨なうえ時間が足りないSiena滞在でした。

kirinrin713kumiko at 01:49|Permalinkイタ話 

2013年06月04日

Firenze16-2

食の話題の続き。
今、滞在している所ではTeresaさんという年配の婦人が夕飯を用意してくれます。カラブリア出身ですが、ちゃんとトスカーナ名物を食べさせたいと、意識して作ってくれます。

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家庭でも、レストランみたいにPrimoPiatto(第一皿)SecondPiatto(第二の皿)と順番に出てきますので、お母さんは大変だと思います。
大皿料理を分ける風習は無く、大きなピザも一人で一枚食べちゃいます。

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これはある日、生地からピザを作ってくれましたが、「これ全部貴方の分だからね~」と言われました、え、そ、それはちょっと大き過ぎかと。f^_^;)



Primoはだいたいがパスタやリゾット、スープ料理のことで、いきなり炭水化物です。

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パスタの形も小さい車輪みたいだったり、ネジみたいだったりと、形態も様々。


その後にサラダとSecond(第二の皿)は肉とか魚料理です。

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豚肉のロースト

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ポテトと鳥肉のロースト
フィレンツェは山に囲まれた場所なので海産物の名物料理は無いです。
もちろん、今はスーパーでも魚は売っていて食べるようですが。
私が見ている限りだと、Baccala(乾燥した塩漬けのタラ)は良く市場で売っているのを見ました。あとTonno(ツナ缶詰)をよく使います。

レストランとかだと
最初にAntipasto(前菜)とか最後にDorce(デサート)とか食後酒がつくのでしょうね。かなり、ボリューム有りです。そして、必ず一つ一つ出ます。味が混ざるのが嫌なのかもですね。私的にはデザートを食べるならば、コーヒーと一緒が良いのですが、必ずDorceが食べ終わってからカフェです。
一つ一つの味を楽しむのだそうです。
ならば、日本のチャンコ鍋とかは皆でつっつくし、ごちゃ混ぜだし、きっと個人主義のイタリア人には嫌かもですね。

あと、食後にはカプチーノやカフェラテは絶対飲みません。牛乳は胃に重たいからだそうで。

以前、Teresaさんのお家に滞在していたという、メキシコ人のMariannaが遊びに来て一緒のご飯をした時に、イタリアで9キロ体重が増えたと言っていました。ひゃぁ~、私も増えてるはず、測ってないけど。帰国が恐ろしい。

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留学時は自炊でしたので、スーパーには良く行きました。

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フィレンツェにはEsselungaとかCONADとかCoopとかStandaとか色々なスーパーがあってそれぞれ特色があるみたいですね。

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Coopはちょっと郊外に行くと、駐車場もあってかなり巨大です。店内には驚くほどのチーズやワインやパスタやオリーブオイルなど、種類が沢山あって、種類豊富過ぎて目が回りよく分かりません。


イタリア料理は奥が深いので、ちょっと興味を持って勉強したら面白いのでしょうね。

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フィレンツェ人は皆大好きな麗しのポルチーニ。

kirinrin713kumiko at 15:44|PermalinkComments(0)イタ話