2013年11月

2013年11月26日

展示会のご案内

来月、12月に展示会を予定しております。
黄金背景テンペラ画の作家、三人展です。

古典技法を用いて、それぞれの世界を作品に託し、制作しております。

年の瀬のお忙しい季節かとは思いますが、ご高覧頂けましたら幸いです。

「Il trio- 黄金背景テンペラ画展-」
会期 /12月11日(水)~17日(火)
午前10時から午後9時
最終日は午後4時まで
会場/西武池袋本店6階(中央B7)西武アートギャラリー

どうぞよろしくお願いします。
布施久美子

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kirinrin713kumiko at 22:23|PermalinkComments(0)展示会の案内 

2013年11月19日

鳥の絵

自分で描いたのに、どうしても思い出せない絵がある。
一羽の小鳥の絵なのだけど、それがどんな色でどんな姿だったか、ぼんやりとしか思い出せない。
その絵が今は何処にあって、どうなったかも、わからない。

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数年前の出来事。

私よりいくつか年上のSさんは、物静かだけど、絵が好きな、綺麗なひとだった。
時々しか話しはしなかったけど、なんとなく気になる女性。

ある日、彼女が病気で療養しているという噂を聞いた。
どうやらとても重い病らしいよ、と。

その話を聞いてから、彼女が1人で部屋で寝ている姿が目に浮かび、私は何かお見舞いのプレゼントをしようと思って、自分の出来ることは絵くらいかなぁと、小さい絵を描き始めた。
いつもならば描くのが遅い自分が、その絵はあっと言う間に描きあがり、家にあった額に入れ、彼女の旦那さんに渡した。

後日、「喜んでたって、ありがとうだって」と彼女の旦那さんから言付けを頼まれたという共通の知人が、私にさらりと言った。

なんの期待も見返りも、勿論求めてはいなかったけど、
その時、ちょっとだけ、私は拍子抜けをした。とても喜んで貰えるかなと、勝手に思い込んでいたから。

そして、その一ヶ月後、
彼女は、空に行ってしまった。


私の描いた小さい鳥の絵を、彼女はどう感じたのだろうと、今でも時々思い出す。

喜ぶといのは、私の身勝手な思い込みだったかもしれないと、もし、自分が彼女の立場だったらと考えた。

死が近づいている苦しいときに、自分より若く健康な女性から、何か慰められても、辛いだけだったのかもしれない。

無邪気なお節介は、時として人を傷つけることを、私はまだ知らなかった。

もう、何年も前の話し。だけど、彼女の顔ははっきり思い出せる。

でも、自分の描いた鳥の絵は、ぼんやり、遠い記憶。

kirinrin713kumiko at 23:20|PermalinkComments(0)無題 

2013年11月12日

DMハガキ

12月に予定している三人展の案内ハガキの印刷が刷り上がり、先日ドバッと届きました。

自分の絵が他人からどう見られるかは、自分では予想不可能、自分が思っている事と違う感想なのは、よくある話し。

今回、DMハガキを作成する際、いつもならば、画廊の担当の方に、「これが案内ハガキ用の写真です」と、自分なりに思う絵の写真を送付して、お願いをするのですが。
今回、私の勘違いというか、言葉の行き違いで、四点の作品写真を送付していました。

その中の一点は、ちょっと大きめの花の作品で、自分のなかでは案内ハガキに適してるかなぁと思っていました、、。
が、数日後、早々と校正のデータが届いてしまい、ビックリ!
自分が思ってもいなかった作品の写真が使われています。
ボヤボヤしていて、直ぐに担当の方にこの絵の写真でお願いしますと、指示しなかった自分が悪いのですが、ちょっと動揺してしまいました。


「そっかぁ、これかぁ…」なんて独り言。
校正の段階なので、これじゃ無くて、あっちの作品の写真に変えて下さい~と一言言えば変えられたのでしょう。

でも、私は一晩殆んど寝ずに(アホだ)悩み、結局そのままにしました。

もしかしたら、担当の方も、なんとな~くで選んでたのかもしれないけど、そのなんとなくが大事なのかも、と。

自分の目だといろいろな想いが入って作品を客観視出来ないので、こういう他人の目が大事なのかも、と、思い。

ここは我を通さず、流されてみました。

ハガキの出来上がりを見て、不思議と今回の自分のテーマにとても沿っている気がして、これで良かったと思えました。

それにしても、ハガキは出来上がっても、肝心の作品がまだ未完成が沢山あって、かなーーーり、焦ります!!(>_<)

いつものことですが、、、。
なにかとパニック状態の日々です。

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kirinrin713kumiko at 20:23|PermalinkComments(0)無題