「イタリアからの風2024」@點燈夫ギャラリー. そごう千葉店春の独り言

2024年03月25日

リア王@池袋芸術劇場プレイハウス

*絵と関係ない話しです。

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シェイクスピアの舞台作品は多分今までの人生の中で何かしら観ているのだけど、映画やどっかの劇団の何か。。。「夏の夜の夢」とか「マクベス」?「ハムレット」?ちゃんと覚えてない。多分、400年前のイギリス人の戯曲に10代20代頃の日本人の私には何にも共感点や共通項、引っかかる所が無くて。。。ただただ異国特有の情熱的な世界をぼんやりと観ていた記憶。

歳を重ねて観たシェイクスピアのリア王は今迄の感想とは少しばかり違っていました。
幕が開くと、びっくりするくらい何も無い舞台。かろうじてある会議室にあるような椅子数個、オフィスにあるようなコピー機、ウォーターサーバー。
天井のライトも会社の長い電灯を思わせる電気が並んでいて。演技中にそれがランダムに光る。リア王の心情とリンクして光ったりして、なぜか不気味で怖い。
一幕目はずっと真っ白な紙が背景に壁のように貼ってあって、それにマジックで時々役者が文字などを書き殴る。
シェイクスピアのイメージとはかけ離れたセット。リア王からイメージする舞台セットや衣装はなく、本当に簡素。大会社の会長とリア王を重ねているのかな?と思ったけど、内容は少しも現代にアレンジされてないので、セリフと見ている舞台との違和感に初めは戸惑いました。そのうち、覆い被さるような怒涛のセリフの数々に観客は皆んな飲み込まれてる感じで、シーンと、誰も微動だにせず。飾りの少ないセットや衣装。
その分、役者の声や表情や身振り、セリフの言葉一つ一つに客は集中できる。
だからこそのものすごい緊張感。
失敗出来ない感じ
誤魔化せない感じ。
でもこんなにもセリフが美しい舞台は久々かもしれない。
まさにシェイクスピアだなぁ〜。日本人の普通の感覚では絶対使わない言い回し。
それが白々しくならないのは役者の力量がないとダメなのだけれど、本当に役者が凄い。皆んな上手い。陳腐な言葉しか出ないけどリア王の段田安則さん上手いのね。生で初めて見ました。声も動きも、目の表情が凄い。わざとらしい感じやねちっこい演技じゃないのに、魅せれるっていうのは良い。大河ドラマよりやっぱり舞台の方がいいな。
江川のりこさんもTVで観ていて全然良いと思った事なかったんですけど、舞台の江川さんは素敵でした。竹を割ったようという言葉があるけど、そんな印象。スパーンって感じ。他の役も見てみたい。
パンフレット買ってないので自分の感想が的外れかもしれないけど、最後のコーデリアが父を想い、父がコーデリアを思うラストには涙がでました。
上白石萌歌さんが綺麗な涙をポロポロ流してるのを見たらもらい泣きしてしまった。
最後、たくさんの人が死んでしまうし、しかも死体が全員立ってるし、ひたすら重たい内容なのですが、、、ザ・演劇を見たなーと、心が満腹になりました。
今後の人生で時々は観ていきたいですね、シェイクスピア作品の舞台。

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kirinrin713kumiko at 15:24│Comments(0)

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