テンペラ

2024年01月30日

フォンドーロ

古典技法テンペラ画を通して何年も前からの友人が意を決して、テンペラ画を専門としたお教室をつくる!と宣言し、本当にカルチャースクールを銀座で開校しました。
「フォンドーロ」という名前のお教室で、場所は東銀座、綺麗なお教室です。
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備品も資料も完璧です!
発起人の情熱がビシバシ感じられるお教室です。
去年の春頃から始まったのですが、遊びに来てと言われて、夏頃に伺いました。
せっかく時間を見つけて行くので、ただ遊びに行くのは勿体ないかなと思い、生徒として行く事にしました。
先生役の今村さんも同じく知り合いですが、本当に実直な研究者なので、私も基礎から習う事にしました。

しかし、なかなか時間無くて、一回目は去年の七月、そしてようやく2回目が先日となりました。
自分の都合に合わせて受講できて助かります!

前回は下地の石膏塗りで終わり、今回は乾いた石膏下地を平に削る作業です。
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木炭で黒くしてから鋼のパネルで削ります。
奥から手前に鋼を引いて、削ります。ずっと手作業。

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☝️先生の手

この作業が本当に大変、退屈で。。。時間もかかるので、かなり心と時間に余裕がないもダメです。
焦ると失敗します。

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この地味な、地道な作業が終わるとようやく石膏下地が出来上がりです。

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でも、このスベスベの真っ白な石膏下地を見ると、その作業の疲れも吹っ飛びます。
この、絵を描くまでの作業が長いのも、古典技法のテンペラ画の良いところだと思うのです。
中世の頃は工房製で、弟子がやっていたようですが。。。

で、今回のレッスンはここまでで帰宅しました。
かなり喋りながら横道それながらですが、色々と基礎を学び直せました。
それに、ずっと1人で制作していると、必ずズレるというか、自己流になってくるので、たまに、初心に戻るのは良い事です。
新しいやり方、もっと良いやり方も日々進化していて、それを教えて貰えるのもありがたいです。

次回のレッスンはまたしばらく先になってしまうのですが、これからも細々と基礎を大事にしていきたいです。

テンペラ画を習いたい方、ご興味ある方はぜひ、東銀座のフォンドーロで検索してみてください。
かなり専門的に習得できます。体験レッスンもあるようです。
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kirinrin713kumiko at 19:51|PermalinkComments(0)

2022年05月05日

蛤の香合

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自分の初期の作品から購入して頂いてるお客様が、先日、蛤で香合を作ってほしいというリクエストを頂きました。
その方は以前より着物の着付けや茶道を趣味として、ずーっと極めていらして、ご自宅でお茶席をする際のお道具としてのリクエストです。

私自身は茶道は本当に本当にちょっとしか知らずで。。。香合とは何か?というのを調べるところから始まりました。

大きめの綺麗な下処理した蛤を手に入れる事ができて、後は、純金箔をはり、着彩はテンペラ絵の具とアクリル絵の具、両方使って描きました。

最近、抽象画の制作が続いていたので、こういった小品の具象画は楽しみながら作りました。
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小さな絵をチマチマ描くのも好きなので、また機会をみて作ってみたいです。
ゴールデンウィークの前に無事にお客様に渡せました。
とても喜んで頂いて自分も嬉しい気持ちに。。。

でも色々と勉強する事は多い!!です。

kirinrin713kumiko at 18:59|PermalinkComments(2)

2021年10月28日

美術評論とともに観る美術展@奈良市美術館

先日の24日日曜日まで、前に案内葉書を掲載した奈良市美術館の展示に行ってきました。
土曜日のアトリエの仕事後にその足で東京駅へ行って、京都に着いたのは夜8時前。
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夜の京都駅前は初なので、このライトアップにワァと感動。
ホテルは京都駅近くの新しめの小さなホテル。
次の朝早くにぐるっとパス?みたいな近鉄のチケットで奈良市美術館のあるミナーラという施設に向かいました。
ミナーラの周りにも奈良時代の池の跡地や平城京跡公園とかがあって、歴史を感じる建物が広々とした公園にばーん!とあって、普通の生活の中に一体になっていて、凄いな、と思いました。
ちょっとローマを思いだしました。
京都はフィレンツェに似てるけど、奈良はローマかな。

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肝心の奈良市美術館の展示ももちろん、駆けつけて、無事に担当の人に会って写真も撮ってもらい、他の人の作品も見れました。

今回は評論家の方たちの一つ一つに言葉が寄せられていて、絵の見方が分からない〜という人には大変親切な展示でした。
言葉があるのと無いのでは全然違うと思います。
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ひとまず、今日はこのへんで。
弾丸奈良旅の話は続きます。

kirinrin713kumiko at 09:09|PermalinkComments(0)

2021年01月11日

2021年

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新年あけましておめでとうございます。
もう、だいぶ経ってしまいましたが、また、お正月ボケが抜けません。
年末はずっと大掃除して、新年は実家の近くのリッチモンドホテルに安かったので、泊まってみました。お正月でこんな金額で泊まれるのは多分今だけ。。。
そして、せっせと年賀状書きに明け暮れて、ようやく今日あたりから、絵も描ける時間が取れました。
干支の動物を描くのは前から好きで、毎年描いています。 
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今年はどんな一年になるのでしょうか。
明るく平和な一年になりますように。

kirinrin713kumiko at 20:48|PermalinkComments(0)

2020年06月01日

アートコレクターズ6月号

現在発売中の「アートコレクターズ」6月号に作品が掲載されております。
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特集は”アートを買って家に飾ろう”
巻頭ページに編集部の言葉が、「新型コロナウィルスの世界的流行が始まって、これまで私達編集部は美術館や画廊、百貨店の展覧会やアートフェアの中止など、アート界への影響を目の当たりにしてきました。この状況の中で、美術専門誌として出来る事はないだろうか。自粛の日々の中で、置き去りになってしまったアートこそ、いま必要なのではないだろうか。その思いから、今号は誌面でアート作品を買うことができる大誌上頒布を行います。中略
先行きの見えない今だからこそ、アートの力で元気になって、この時期を乗り越えましょう!」

掲載のお話が来たときは、毎年恒例の生徒さんグループ展や自分の個展などが延期になり、ただ呆然とTVのニュースに怯え、閉塞感と無力感に苛まれていた頃だったので、何か少し救われた気持ちになりました。

私の作品以外も色々と個性的で良い作品ばかり掲載しれております。
もしご興味がありましたら手に取って頂けたら幸いです。
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kirinrin713kumiko at 10:28|PermalinkComments(0)