2013年05月31日
Firenze11
春にNYの美術館にて、Piero della Francescaの「Madonna col Bambino e quattro angeli」を運良く鑑賞出来て、素晴らしく、感動したせいで再びPiero熱が再燃した。イタリアにあるPieroの作品でまだ観ていない物が幾つかある。
フィレンツェ9時9分発のローマ行きの電車に乗り込み、Arezzoへ。
フィレンツェのS.M.N駅。
Arezzoにはこれで四回目。一番初めて訪れたのは10年以上前、やはり一ヶ月間の短期留学兼放浪の旅にてPieroのフレスコ画が観たくて訪れた。が、その目的の教会に入ると全面が幕で覆われ完璧な修復中だった。がーん、と落胆した記憶。
ヒットした映画「ライフイズビューティフル」の前だったし、普通の街だった。
二年半前の留学時に再訪すると、ビックリ!街はお洒落なレストランやお土産も整い、すっかり観光地になっていた。
今回はArezzoを拠点にMonterchiとSansepolcroへ行こうと思う。この二箇所にもPieroの作品があるのだが、ArezzoからPrumanで行かないといけない。時刻表をみると、本数が少ないので両方を日帰りでは無理なことが分かった。日本のバスと違って、停車のアナウンスはないので自分で降りるタイミングを逃すと、とんでもないことになる。あーちょっと不安だなぁ。でも、Piero様の為、とりあえず行ってみることにした。
10時過ぎにArezzo駅に着いて、すぐに駅前でPrumanのチケットを買うけど、、まあまあ広いParcheggioは色々なバスが止まっている。どれがMonterchiに行くバス停か分からない。そこら辺にいる人に手当たり次第聞いて、無事にバスに乗れた。
prumanはトスカーナの山の国道をぐんぐんと走り、40分位すると何も無いバス停に着いた。
乗る際に余りに私が不安気にMonterchi行くかと聞いたせいか、到着すると運転手さんが陽気に教えてくれた。
降りるとバス停には大雑把な地図があるだけで、はて?どっちだろう。
唖然としていると、向こうから救いの神が!
おじいさんがテクテクと散歩。すかさず聞くと丁寧に分かる所まで私を連れていってくれた。ありがや涙。
Piero様の母親の生地でMadonna del partoは元は礼拝堂の壁にあったフレスコ画。今は美術館に移され、村一番の宝なのでしょう。
しばらく歩くと直ぐに美術館を発見。良かった~!
ようやく対面できた「Madonna del parto」。
写真を撮っても大丈夫ですか?と受付の女の子に聴くと、Flash無しならオッケーと。嬉しいな、と思い数枚撮ってから、はっと気付く、写真は禁止のバッテン表示がある。本当はダメみたいだ。
たった一枚の絵の為に、はるばる来た東洋人の気持ちを分かってか、優しい心遣いだったのかな?
写真をパシャパシャ撮るのもなんだか不謹慎な気持ちにもなり、静かに絵を観る。
誰もいない。私とその絵だけの世界。
なんだか自然と涙が溢れ、ホロホロ泣いてしまう。鼻をすする音が恥ずかしいなぁと思いながら、感傷的になってばかりじゃダメだわと、気付いた事をメモメモ。
日本人でPieroファンは沢山いる。多分、感情に流されていない計算された構図、だけど暖かくドッシリとした姿上品な寛容さと、静かな悟りを啓いたかのような表情が、仏像に通じるからでは?と思う。
絵の前には花束が幾つか手向けてあった。やっぱり唯の絵ではなく、この村の人にとって昔から大切にされてきた守り神なんだな、と思った。
Arezzoへ戻る時刻を気にしながら、この聖母と天使にお別れをした。
バス停近くにあったBarで一休み。
村の働くおじさん達の憩いの場だったみたいで、ちょっとだけ目線を感じた。やはりこんな場所に珍しいかな東洋人女1人。
午後3時頃にArezzoに無事に戻り、さてさて、今夜の宿泊場所を探さねば。
困った時は「地球の歩き方」。
この本に載っていたCeccoという二つ星のホテルに、迷いながらまたもや街行くおじいさん達に助けられながら、直接向かう。
小さい入口を入ると受付にオジさんがいて、訊ねるとシングルルームは空いていた。良かった~。
一泊朝食付き45ユーロで、駅前で清潔で窓もあって、トイレシャワー付きでテレビ、ドライヤーもある!大満足。
少し休んで荷物を置き、部屋を出て、受付で鍵を預けると、さっきのおじさんじゃなくて若い女の子が2人。
この後、ちょっとした問題が生じまして、ブログには書かないでおきますが、この受付に居た2人の女の子としばし押し問答となり、、。
原因は私が100パーセント悪いので、キャンセルして帰れば良かったのに、何故か私もごちゃごちゃ話してしまい。可笑しいのはあちらは英語で私はたどたどしいイタリア語で。全く奇妙な会話。
フィレンツェの滞在先の大家さんに電話するから、貴方はとりあえず良いから、と言われ、そのまま曇り空のArezzoの街に散策に出た。
あー、ちょっと気が抜けてたなぁ、と反省しながら、フィレンツェのTeresaさんや娘さんのPatriziaの電話番号を教えたことに後悔した。
馬鹿だわ、私と、、かなりブルーになりながら歩いたArezzoの街は全く楽しくもなく。
とりあえず写真だけ、、すみません。
有名なGrande広場。ちょっと坂になっていて、ここで毎月、蚤の市とかも行われます。
このDuomoにもPieroさまのフレスコ画「マグダラのマリア」があります。
題材のイメージとは違い、なんと大らかで意志の強そうな力強いマグダラのマリア。
有名なPiero様の代表作のフレスコ画「聖十字架列伝」がある、
S.Francesco教会。
中は整っています。拝観料がかかりますが素晴らしいので是非、オススメです。
Arezzoにはアンティーク店がたくさんあります。昔訪れたときは絵描きさんのアトリエも沢山ありました。
結局、気持ちも落ちつかないので
やっぱり泊まらないで帰ろうと、ホテルに戻ると、さっきの女の子達は何も言わないで鍵を渡すから、私の方から聞くと、「Non ce problema」(問題ない)と。
なにそれ~も~、(-。-;と心の中で叫び、気が抜けた。
ここの人のコロコロ変わる態度はトスカーナのコロコロ変わるお天気や気候にリンクしてる?。とりあえずナントカなるというのはイタリアではよくある話し?かもですね。
フィレンツェ9時9分発のローマ行きの電車に乗り込み、Arezzoへ。
フィレンツェのS.M.N駅。
Arezzoにはこれで四回目。一番初めて訪れたのは10年以上前、やはり一ヶ月間の短期留学兼放浪の旅にてPieroのフレスコ画が観たくて訪れた。が、その目的の教会に入ると全面が幕で覆われ完璧な修復中だった。がーん、と落胆した記憶。
ヒットした映画「ライフイズビューティフル」の前だったし、普通の街だった。
二年半前の留学時に再訪すると、ビックリ!街はお洒落なレストランやお土産も整い、すっかり観光地になっていた。
今回はArezzoを拠点にMonterchiとSansepolcroへ行こうと思う。この二箇所にもPieroの作品があるのだが、ArezzoからPrumanで行かないといけない。時刻表をみると、本数が少ないので両方を日帰りでは無理なことが分かった。日本のバスと違って、停車のアナウンスはないので自分で降りるタイミングを逃すと、とんでもないことになる。あーちょっと不安だなぁ。でも、Piero様の為、とりあえず行ってみることにした。
10時過ぎにArezzo駅に着いて、すぐに駅前でPrumanのチケットを買うけど、、まあまあ広いParcheggioは色々なバスが止まっている。どれがMonterchiに行くバス停か分からない。そこら辺にいる人に手当たり次第聞いて、無事にバスに乗れた。
prumanはトスカーナの山の国道をぐんぐんと走り、40分位すると何も無いバス停に着いた。
乗る際に余りに私が不安気にMonterchi行くかと聞いたせいか、到着すると運転手さんが陽気に教えてくれた。
降りるとバス停には大雑把な地図があるだけで、はて?どっちだろう。
唖然としていると、向こうから救いの神が!
おじいさんがテクテクと散歩。すかさず聞くと丁寧に分かる所まで私を連れていってくれた。ありがや涙。
Piero様の母親の生地でMadonna del partoは元は礼拝堂の壁にあったフレスコ画。今は美術館に移され、村一番の宝なのでしょう。
しばらく歩くと直ぐに美術館を発見。良かった~!
ようやく対面できた「Madonna del parto」。
写真を撮っても大丈夫ですか?と受付の女の子に聴くと、Flash無しならオッケーと。嬉しいな、と思い数枚撮ってから、はっと気付く、写真は禁止のバッテン表示がある。本当はダメみたいだ。
たった一枚の絵の為に、はるばる来た東洋人の気持ちを分かってか、優しい心遣いだったのかな?
写真をパシャパシャ撮るのもなんだか不謹慎な気持ちにもなり、静かに絵を観る。
誰もいない。私とその絵だけの世界。
なんだか自然と涙が溢れ、ホロホロ泣いてしまう。鼻をすする音が恥ずかしいなぁと思いながら、感傷的になってばかりじゃダメだわと、気付いた事をメモメモ。
日本人でPieroファンは沢山いる。多分、感情に流されていない計算された構図、だけど暖かくドッシリとした姿上品な寛容さと、静かな悟りを啓いたかのような表情が、仏像に通じるからでは?と思う。
絵の前には花束が幾つか手向けてあった。やっぱり唯の絵ではなく、この村の人にとって昔から大切にされてきた守り神なんだな、と思った。
Arezzoへ戻る時刻を気にしながら、この聖母と天使にお別れをした。
バス停近くにあったBarで一休み。
村の働くおじさん達の憩いの場だったみたいで、ちょっとだけ目線を感じた。やはりこんな場所に珍しいかな東洋人女1人。
午後3時頃にArezzoに無事に戻り、さてさて、今夜の宿泊場所を探さねば。
困った時は「地球の歩き方」。
この本に載っていたCeccoという二つ星のホテルに、迷いながらまたもや街行くおじいさん達に助けられながら、直接向かう。
小さい入口を入ると受付にオジさんがいて、訊ねるとシングルルームは空いていた。良かった~。
一泊朝食付き45ユーロで、駅前で清潔で窓もあって、トイレシャワー付きでテレビ、ドライヤーもある!大満足。
少し休んで荷物を置き、部屋を出て、受付で鍵を預けると、さっきのおじさんじゃなくて若い女の子が2人。
この後、ちょっとした問題が生じまして、ブログには書かないでおきますが、この受付に居た2人の女の子としばし押し問答となり、、。
原因は私が100パーセント悪いので、キャンセルして帰れば良かったのに、何故か私もごちゃごちゃ話してしまい。可笑しいのはあちらは英語で私はたどたどしいイタリア語で。全く奇妙な会話。
フィレンツェの滞在先の大家さんに電話するから、貴方はとりあえず良いから、と言われ、そのまま曇り空のArezzoの街に散策に出た。
あー、ちょっと気が抜けてたなぁ、と反省しながら、フィレンツェのTeresaさんや娘さんのPatriziaの電話番号を教えたことに後悔した。
馬鹿だわ、私と、、かなりブルーになりながら歩いたArezzoの街は全く楽しくもなく。
とりあえず写真だけ、、すみません。
有名なGrande広場。ちょっと坂になっていて、ここで毎月、蚤の市とかも行われます。
このDuomoにもPieroさまのフレスコ画「マグダラのマリア」があります。
題材のイメージとは違い、なんと大らかで意志の強そうな力強いマグダラのマリア。
有名なPiero様の代表作のフレスコ画「聖十字架列伝」がある、
S.Francesco教会。
中は整っています。拝観料がかかりますが素晴らしいので是非、オススメです。
Arezzoにはアンティーク店がたくさんあります。昔訪れたときは絵描きさんのアトリエも沢山ありました。
結局、気持ちも落ちつかないので
やっぱり泊まらないで帰ろうと、ホテルに戻ると、さっきの女の子達は何も言わないで鍵を渡すから、私の方から聞くと、「Non ce problema」(問題ない)と。
なにそれ~も~、(-。-;と心の中で叫び、気が抜けた。
ここの人のコロコロ変わる態度はトスカーナのコロコロ変わるお天気や気候にリンクしてる?。とりあえずナントカなるというのはイタリアではよくある話し?かもですね。
kirinrin713kumiko at 16:32│Comments(0)│イタ話