2017年06月10日
下地
前々回の下地作りの続きを書こうと思いつつ間があいてしまいました。。でも、季節は梅雨入りして下地日和ではなくなってきてます。。
会場に設置してあるタブレットで自分の顔写真を撮ると、バベルの塔の登場人物になれるというもの。
テンペラ画は湿気に弱いので、夏は何かと大変です。
ボローニャ石膏を塗って乾いら、表面を平らにする為鋼のパネルで削ります。

写真では片手ですが両手で持って奥から手前にひいて削っていきます。
表面を木炭で汚しています。そうすると削ったところがわかりやすいです。


全面が白く平らに削れたら、ライトを当てて小さな傷を見つけます。
小さな傷も無くしたいので、また鋼のパネルを使って平らにします。
こんな作業を黙々とやっていると、頭が空っぽになります(笑)
無理すると腰と手が痛くなります。
ひとまず、下地の出来上がり。
ところで、話は変わりますが、先日、上野で開催中のブリューゲルのバベルの塔展に合わせて
公開している、面白い展示を見て来ました。
それはバベルの塔を立体化したもので、塔の中を覗くと人々が働きうごめいています。
しかも、それは、そこに居る人だったり若しくは自分?!

うわー、一生懸命働いてて、、、切ない…(笑)人間って切ない。。。
そのほかにも、完璧に模写されたバベルの塔の油彩画も見応えありました。
あと、隣の部屋にはプロジェクションマッピングが。
賛美歌の流れるなか、ブリューゲルの不思議な世界に迷い込む感じです
こうして、色々な見方で過去の傑作を改めて味わうと、また違った面白さと魅力を
感じられました。
kirinrin713kumiko at 21:23│Comments(0)│無題