布施久美子 絵といろいろ

なんと、これ、版画なんです。
凄く、良く出来ていてビックリしました。
とある仕事の件で、見本刷りが出来たと連絡があり、見に行ってきました。
確かに原画は自分が描いたものとはいえ、なんだか、こうなった姿は別の作品みたいな…版画って、また違う世界というか、新たな良さが出るものなんですね…ビックリしました。
今の技術の進歩って凄いです。インクとか機械とか、日々、進化してるんですね。自分は退化しそうなのに！ ガンバらねば・と思いました。

「３３３１」、なんの暗号かと思ってしまいますが…、幾つかのギャラリーが集まっているアート施設の名前です。メトロ銀座線の末広町駅から徒歩三分。
路地に入り、見えてきた建物はなんだか懐かしい雰囲気…なんと、廃校になった中学校を利用した、アートスペースです。
少し改装はしてありますが、写真のようなカフェがあったり、下駄箱がDMハガキ入れだったり。体育館もそのまま。様々なジャンル（絵、インスタレーション、演劇、写真）の表現の場として使われているそう。勿論、入るのは無料。
正面（元校庭？）内には植え込みや大きな木があり、ガサガサした街中に、こういう空間は嬉しいです。潰されて、ただのマンションとかにならなくて良かった。

自分自身の中で「作品を展示し見て貰う（購入して貰う）」という行為について、もう一度深く考えなくてはと思います。

有難い事に帰国展をと声をかけて下さる画商さんがいましたが、今は作風が変わりつつあり、百貨店で売れる自信が無く、何となく逃げてしまい…。
先日も、とあるギャラリーで企画展示を決めて頂いたにも関わらず、数日後、失礼にも断ってしまいました。勿体無い話…。
ギャラリーの方は怒るどころか励まして下さいました（ありがたや(涙)）。
描いたら見て貰いたいという気持ちは当然のように強くあり、展示会をしないと、私はただの社会不適合者、廃人も同然なんですが…。
昔は、とりあえず発表、と思っていました。でも、今はもう少し、固まってからじゃないと 一歩踏み出せない気がします。発表する事に責任を持つというのでしょうか…。
昨年、一年間、日本を離れ、少なからず自分を客観視する事が出来たせいなのか。それとも、日本の世の中の波に乗りきれなくて、ただ怖いからなのか…。言葉に出来ない色々な想いが交差します。

お天気が心配されていましたが、無事に今年も隅田川の花火大会は開催されました。例年ですと７月下旬ですが今年は震災の関係で今夜でした。

花火って、なんだか切なくなりますね。
それにしても、毎年、凝ったデザインと演出で、本当に今の花火師さんは凄いです。

でも、今夜は酔っ払いの騒ぎ声で寝れなさそう…そして次の日は道路に大量のゴミ…。
なかなか大変なこともありますが(笑)。それでも、やっぱり江戸時代から続くこの行事、気持ちが高揚し、風情があって子供の頃から好きです。

気圧のせいか、夏の疲れが出ているのか、身体が重く感じます。歩くのも、ノシノシ…。
描いてる時間より、作品を眺めている時間のほうが長くなり、あーだこーだと考えてるだけで、制作が全然進んでいないと、軽く凹みます。
でも、それも必要な事、必要な時間なんだと、自分に言い聞かせつつ…。
やっぱり焦ります。